Seven Continents

STAY HUNGRY!! STAY FOOLISH!!
原発ジプシー
東日本大震災の犠牲になった方々に、心からお悔やみ申し上げます。
1人でも多くの命が救われることを、そして1日も早い被災地の復興をお祈り申し上げます。

原発における自衛隊、警察、消防の命懸けの活動には胸を打たれます。
多くの方が危険を顧みずに作業する中でも、特に危険な作業に従事しているのは東電の下請け企業の方たちではないでしょうか。
僕は実情を知らないので、想像での話になってしまいますが。

1月に他界した親父が勤めていた会社は、中電(中部電力)の下請けでした。
そのため、出張で静岡の浜岡原発や北陸の原発に行ったり、福島かどうかは分からないけど東北の原発にも行ったことがあるという話をしていました。

親父が言う原発は、「空港のチェックみたいなとこが何重にもあって、そこをバァーッツと行くんだ」というような内容でした。
原発の知識に乏しい自分と語彙力に乏しい親父の会話だったんで具体的なイメージは湧いてこなかったけど、それだけセキュリティが厳重でそれだけ危険な場所だということは伝わってきました。

自衛隊や警察、消防の方たちの家族は、仕事柄、そして立場上、多少の覚悟はあるのではないでしょうか。
もちろん、覚悟があるから何かあっても大丈夫という意味ではないけれど、一般企業に勤めている人の家族がそんな覚悟をすることはあまりないと思います。
親父はもうこの世にはいないので「たられば」の話になるけど、こうした原発事故の作業に親父が従事することになったら、「国のために頑張って下さい」というよりは「なんで親父が?」と自分は思うような気がします。
不安や恐怖で押しつぶされそうな時間を過ごしている、作業員の家族の方たちを思うと胸が痛みます。
母も同じような心境らしく、下請けの人間ではなく東電の社長が現場に行けばいいのにと日々憤っています。

下請けという立場上、今回の仕事を断ると今後の仕事に影響するから、という理由で現在、原発で復旧作業にあたっている人も多いのではないかと思います。
使命感ではなく、ただ家族の生活を守るために仕方ないから命懸けで働いている人も多いのではないかと思います。

震災後、親父が勤めていた会社の人と電話で話をする機会がありました。
東北に限らず地震でダメージを受けた火力発電所が各地にあるそうで、現在、会社を挙げて発電所の修復作業にあたっているそうです。

被曝した東電の協力会社の方たちが後遺症もなく無事であることを、原発で命懸けの活動をしている方々、そして、危険度の次元が違うかもしれないけれど、各地の発電所で僕たちの生活のために危険と隣り合わせの現場で作業にあたっている方々が、全員無事、家族の元に帰れることを心から祈っています。
| OTHERS | 23:21 | comments(0) | trackbacks(0) |
FATHER
 
お久しぶりでございます。
これからまた、気が向いたときに気が向いたことを書き綴っていこうかなと思います。
 
1月末に父が他界しました。
 
僕にとって親父は、父親と兄の中間のような存在でした。
一人っ子ということで、周囲から兄弟がいなくて寂しくない?とよく尋ねられてきたけど、小さい頃、親父が兄のように接してくれていたので、兄弟が欲しいとも兄弟がいなくて寂しいとも感じたことはありませんでした。
兄弟がいない自分を気遣って兄のように接してくれていると思ったこともあったけど、僕自身が成長するにつれて、ひょっとしてこの人単に精神年齢が低いだけか?と思ってしまうこともしばしばありました。
 
金銭感覚の欠片もなく、協調性の欠片もなく、社交性の欠片もなく、これまで養ってもらって、なおかつ社会人としての道をやや踏み外している自分がこんなこと言える立場ではないかもしれないけど、この人、大人として大丈夫なのかと感じることもありました。
将来の事を考えるよりも今やりたい事をやって楽しみたい事を楽しみたい、何も考えていないようで束縛が嫌いで気ままで、やっぱり親子か、と思うところも結構あったんですが。
 
社会人としてはよく分らない人だったけど、父親としては僕にとっては理想的な父でした。 
モンパチの「夢叶う」という歌の歌詞に〜親が子の道つくりすぎて 夢持つ事忘れた子〜という一節があります。
親父はこの歌詞のような親とは180°真逆にいる人で、僕の道を作ろうとはしなかったけど、僕の夢の後押しは常にしてくれる父親でした。
29歳で仕事を辞めて自転車でユーラシア大陸を横断すると言った時も、周りにひいてる人たちが多いなか親父は一貫して「行きたければ行ってこい、やりたいことをやってこい」と言ってくれました。
 
病魔に冒されても、親父は最後の最後まで良くも悪くも自分らしく生き抜きました。
親父がお世話になっていた会社の人にも、本当にあの人らしいね、と言われる最後でした。
 
僕は特定の宗教は信じていないけど、前世、現世、来世、輪廻転生の思想は信じています。
現世で親子という縁があったから、きっと来世でもまた縁あって会えると信じています。
親子なのか、夫婦なのか、恋人なのか、友人なのか、お互いどういった存在で再会するかは分らないけど、親父に来世で会えることを楽しみにしています。
「See you in the next life! (来世で会おうぜ!)」
 
最後に、親父の闘病中からここにくるまで、僕自身、友人知人に支えられてきました。
様々な友人や職場の人に気遣っていただき、感謝しています。
心の底から、ありがとうございました。
| FAMILY | 10:28 | comments(12) | trackbacks(0) |
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