Seven Continents

STAY HUNGRY!! STAY FOOLISH!!
キルギスからのメール3
キルギスの法律では強盗事件などの犯人が捕まった場合、裁判所が犯人の全財産を没収し事件内容に応じて被害者に分配するそうです。
仮に犯人の財産が無い場合は、その分刑務所に服役する期間が長くなるそうです。

今回のケースでは、犯人は財産を所有していないため被害者への金銭的賠償はほぼ不可
5人組の被害者は、中国人、日本人、イラン人などかなりの人数にのぼるらしく、そのため捜査も1、2カ月はかかるそうです。
服役期間が延長されるなら、過去の判例などから12年くらい刑務所に服役することになるとのこと。

お金がないからこそ強盗をやるんだろうし、金銭的賠償は期待しても仕方ないかと思っていたんですが、やっぱり期待しても仕方ない結果でした。
現時点で犯人に対して怒りや恨みがあるわけではないんで、犯人からの謝罪を求めているわけでもないし、懲役が長くなっても短くなっても、正直どちらでもいいですって気分です。

何故かと言われるとうまく説明できないけど、被害にあった直後から犯人に対してそれほど怒りを感じているわけではありませんでした。
ビシュケク市第4病院に入院している時にお見舞いに来てくれたイタリア人に、「想像の中で何回くらい犯人を殺した?」と聞かれた時も、「そんなことしないし、人生Love&Peaceだから」というようなことを言って不思議そうな顔をされました。
Love&Peaceが座右の銘というわけではないし、恨みが全くないというわけでもないんですが。

ただ、キルギスの警察の態度には腹が立ちます。
告訴する時も、最初は告訴すると3ヶ月以上キルギスに滞在する必要があると言われ、それは無理だから告訴はしないという話になった時も、日本大使館が内務省にかけあったところ、実際はそんな必要はなく現場の警察が仕事を増やしたくないからそんなことを言っていたし。

今回の告訴に関しても、最初は被害届が出てないから賠償は不可と言われ、被害届が確認されたら今度は、キルギスまで行って犯人の面通しをしなければ僕の事件に関する捜査は中止すると言われました。
犯人が6月中旬に僕と思しき日本人を襲ったと自供しているのに、なんでわざわざ面通しのためだけにキルギスまで行かなかんのか。
面通しだけならSkypeなんかを使えばできるだろ、と思うけど、キルギスに限らず日本の警察事情にも疎いんで、面通しに立ち会う必要性が全く分かりません。

強盗に関してはもともと慰謝料もそこまで期待してたわけでもないし、もうどーでもいいけど、むしろキルギスの警察を訴えたい気分です。

| KYRGYZSTAN | 23:07 | comments(2) | trackbacks(0) |
キルギスからのメール2

キルギスの官公庁が10日まで正月休み、さらに今回の事件の責任者である所轄警察署の副署長が15日までお休みだったため、被害届受理の照会が延び延びになっていました。

副署長、どんだけ休むの?と思うのは、日本人なら当然の感覚かもしれません。
でも、副署長といえどもキルギスのおまわりさんなんで、年末年始で1カ月以上休んでいても不思議ではないと思います。


とかく評判の悪い中央アジアのおまわりさん。
ウズベク、タジク、トルクメには足をのばすことができなかったためこの3カ国の現状は知りませんが、噂とは異なりカザフのおまわりさんや税関職員はとても感じが良く親切な人たちでした。

初めてカザフのおまわりさんを見た時は、アホみたいに大きい帽子をかぶってる姿に衝撃を受け、こいつら善良な市民を馬鹿にしてるのか、と思ったりもしたけど、見慣れてくるとなんとなく愛嬌があるような気もして悪くはないかなと思えるようになりました。
おまわりさんとはあまり接点がなく、ヤポーネ、ヤポーネ、と声をかけられたくらいですが、税関の職員にはこれまで訪れた国の中では一番親切かつフレンドリーな対応をしてもらいました。
僕自身、カザフスタンが好きなんでなんとなく印象良く映ったというのもあると思うんですが。

逆に、キルギスは噂通りのおまわりさんたちでした。

中央アジアでは警察のIDチェックを受ける時は、パスポートのコピーを見せる、仮に、どうしてもオリジナルを見せる場合は手渡さずただ見せるだけ、というローカルルールがあります。
このローカルルールを破りオリジナルを警察に渡すと、パスポートを返して欲しかったらお金を出せと言われます。
実際、ビシュケクで同じゲストハウスに宿泊していた日本人が被害に遭っていました。
その人は、日本大使館に通報すると言い、その場にいたおまわりさんの写真を撮ろうとしたら返してもらえたそうです。

さらに運が悪いと、特に理由はなくてもおまわりさんにお金を出せと言われます。

もっと運が悪いと、強盗に襲われ身も心も傷まみれの状態で警察を呼んだらとどめをさされ、警察に身ぐるみ剥がされます。
これはあくまで旅行者に対する話なんで、現地の人たちに対してはどういう対応なのかは知りませんが。

キルギスでは地域によっては武装した遊牧民に襲われるとか、他の地域から女性を誘拐して嫁にする慣習があるとか、どこまで本当かは知らないけど、どんな国?と思ってしまうような現状があるみたいですが、警察が腐ってるんでそれも仕方ないのかなという気もします。
キルギスで実際に生活をしている人たちにしたら、仕方がないでは済まないとは思うんですが。

結局、被害届は問題なく受理されていたそうです。
どうせなら、犯人グループから慰謝料を一億円くらいふんだくって30歳から余生を楽しみたいです。


 

| KYRGYZSTAN | 23:11 | comments(2) | trackbacks(0) |
キルギスからのメール 1
 数年前に実家が改築されたんですが、改築後、初めて実家で越冬しています。
10代の終わりから20代の終わりまで、名古屋にいなかったもので。
僕にあてがわれた部屋は、1階の北側の部屋。
暖房器具がないため、室内なのにあまりにも寒く、ニートの特権である部屋に引きこもりができません。

在キルギス共和国日本国大使館から、1通のメールを受信しました。

昨年末、キルギスの首都ビシュケクでキルギス人5人組が逮捕されたそうです。
同5人は、ビシュケク市内の商業施設を徘徊しアジア系外国人(主に中国人)に狙いを付け、人気のないところまで後を付け襲撃していたそうです。
5人の中の数人が、昨年6月に僕と思しき日本人を襲ったことを認める供述をしていて、他にも多数の中国人と日本人を襲って現金を奪った余罪があるみたいです。

正直なところ、このメールを読んでも何も感じませんでした。
半年前の話なんで、記憶が薄れるくらい時間が経った、というほど長い時間が経過しているわけではないと思うんですが。
テレビや新聞で、何か悪いことやって捕まった人を見ている感覚に近いと思います。

一応当事者なんだけど、気持ちはすでに部外者。
そのため、テレビの中で人が殺され、殺す現実よりも、足元をゴキブリが走り抜ける身近な現実の方が気になるように、部外者の気持ちとしては見知らぬキルギス人が逮捕されるより、今の寒い部屋をどうにかして欲しいという気持ちの方が強かったりします。

疑問が一つあり、キルギスの内務省幹部が言うには、僕は被害届を警察に提出していないため賠償請求は極めて難しいそうです。
でも、犯人を告訴してるんですよね。
入院中に大使館員と通訳の立ち会いのもと、警察の事情聴取を受けてオフィシャルな書類にもサインしてるし。
それが受理されてないって・・・。
告訴することと被害届を提出することって、違うんですか?
キルギスのおまわりさんに期待しても仕方ないのは分かるけど、ひょっとしてあの人たち、受理する手続きが面倒で書類捨てた・・・?

| KYRGYZSTAN | 23:05 | comments(4) | trackbacks(0) |
くる年に思うこと
明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い申し上げます。

くる年に思うこと、特にありません。
敢えて言うなら、日記を書き続けるってことくらいです。

2004年6月29日から今日に至るまで、毎日飽きもせず日記を書いています。
毎日というと語弊があり、溜まった日記を3日分くらいまとめて書いたりもしてますが。
ここまで続けると、止めたくても止めれない心理状態になってきます。

普段は過去の日記をめったに読み返さないけど、お正月や誕生日といった区切りの日にはなんとなく以前の日記帳を引き出しから引っ張りだし、適当に読み返したりします。

今回たまたま手に取った日記帳は、記念すべき1冊目。

2004年6月29日は、オーストラリアへ出発した日で僕にとってはある意味人生のターニングポイントと言える日でもあります。

日記を読み進めていくと、バス代往復3,2ドル(約250円)を払う余裕が無く片道30分以上歩いたとか、手持ちのお金が60セント(約50円)しかないとか、仕事がなかなか見つからないとか、全財産が500ドル(約4万円)を切ったとか、ご飯に塩かけて食べたとか etc ・・・。
今の状況と、あまり変わらないし・・・。

きっと当時の自分は、「30歳の俺はお金持ち、お金持ちになれなくてもせめて結婚はしてるだろ」って自分の未来を信じてたと思うんですが。

5年半前の自分に、「ごめん!まだ独身、お金もない!」と謝りたくなりました。
5年半後は、もう少しまっとうな大人になれるように願っています。

過去の自分に謝るなら、せめて未来の自分には誇れるように、現在を頑張って生きたいと思う2010年です
| NAGOYA | 22:41 | comments(2) | trackbacks(0) |
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