大国の偉い人たちがその土地で生活している人たちを黙殺して、時には戦争という手段で、時には話合いという手段で線引きしていった国境線。
オーストラリアやニュージーランドのように国境を越えても人種、文化、言葉などほとんど変わらない国々もあれば、様相が一変する2ヶ国もあったりします。
僕にとっては中国とカザフスタンがそういった一変する国々に当て嵌まります。
中国は、日本人にとっては旅行の流れを作りやすい国だと思います。
看板やメニューも完璧とはいかなくてもある程度意味を推測できるし、筆談で旅行に必要な最低限のコミュニケーションならとることが可能。
中国で欧米人と一緒に食事をする時、メニューの値段だけを頼りにロシアンルーレットのような注文の仕方を見て、大変だなと思いつつ 自分も中央アジアに行ったらこういう苦労するんだろうな、 と感じていました。
カザフスタンを含め中央アジアの国々は旧ソ連圏に属していたため、今でもロシア語の通用度が高くロシア語ができれば不自由しない地域です。
ちなみに、僕はロシア語を読めません、書けません、話せません。
カザフスタンへ入国した初日に、自力での宿探しはあきらめました。
看板を見てもそこがホテルと認識できないため、宿探しは常に人に聞きながらの作業になります。
僕 『グジェ(どこ?) ガスチーニッツア(ホテル)』
カザフ人のおっさん 『キタイ(中国人)? ヤポーネ(日本人)?』
僕 『ダー、ダー(はい、はい)、ヤポーネ、ヤポーネ!』
おっさん 『オー!ヤポーネ!トヨタ!ホンダ!』
僕『ダー、ダー。トヨタ!ホンダ!ガスチーニッツア?』
おっさん『トーキョー!オオサカー!トーキョー?トーキョー?』
僕『オオサカ。オオサカ』
おっさん『オ〜ッ、 オオサカ!』
僕『ダー オオサカ。グジェ ガスチーニッツア?』
おっさん『ヤポーネ!ヤポーネ!』
僕『… …』
ギブアップです。
ロシア語、全く通じません。
『グジェ ガスチーニッツア?』とロシア語で書かれた メモ用紙を見せ、ようやくこちらの意図を察してもらいホテルまで案内してもらいました。
アルマテイ-- ゼンコフ正教教会
アルマテイ-- 独立記念碑
アルマテイ-- アルマテイ